2003年05月20日

InterestingとInterestedは動詞

「interesting」と「interested」などの感情を表す形容詞の使い分けが難しいのようです。
このInteresting and Interestedテストをしてみてください。

上述のテストは、「...ed」は人間などの主体につくが、「...ing」が物につくという法則で解決できますが、そのわけの分からない気まぐれな区別を覚えるのが難しいでしょう。「The television programme was interested」や「I watched the television programme. I was interesting」のどこが正しくないでしょうか?そもそも*なぜ*「...ed」は主体につくが、「...ing」がものにつくでしょうかとよく聞かれます。

問題は、「I was interested」を「主語 be動詞 形容詞」・({私は}面白かったです)
            「It was interesting」を「主語 be動詞 形容詞」・(あれが面白かったです)と理解すると、なぜ同じ「面白かった」をあらわすために「interested」と「interesting」という二種類の形容詞を使わなければならないのかという理由が見えてきません。

これらの「形容詞」は、「形容詞」として使用されている動詞の分詞です。つまり、形容詞というより、ものごとを形容する(説明する)動詞として理解すればよい。

「I was interested」は「I was hit」と同様に、「主語 助動詞 過去分詞」という受身の文章だと理解できます。すなわち「私は面白くされました」。この「was」は「=」という意味のbe動詞ではなく、受身の文章を構成する助動詞です。

同様に「It was interesting」は「It was shining」・「It was burning」と同様に、現在進行の文章だと理解すればよいと思います。すなわち、「It is interesting」を「それは面白くさせています」。

「I am pleased」・「It is pleasing」を「私はうれしいです。」・「それがうれしいものです。」というのではなく、「私はうれしくされた」「あれは、(われわれを)うれしくさせている」として理解すれば、日本語が不自然ですが、少なくともなぜ二種類の(いわゆる「形容詞」実は)受身と能動の動詞が使用されているかが少しが理解できるのではないかと思いたいです。

さらに突っ込んで考えますと、「interesting」と「interested」の使い分けは、英語文化圏の「普遍主義」に関係がありましょう。英語文化圏では、「ある物が面白い」というのは、誰かの視点から見て十人十色的に、それが面白く感じられたからではありません。英語文化圏では、「あるものが面白い」というのは、そのものが「面白さを内在しており、それを発射しているからだ」という普遍主義的な理解が比較的に主要。「何が面白い」という場合、その何かは性質上、我々を「面白い気分にして*いる*」(interest*ing*, excit*ing*, pleas*ing*)だからです。一方、我々人間は何かを面白く感じると、それは趣味の問題ではなく、あるものに「面白い気分にさ*れた*」(interest+ed*, excit*ed*, pleas*ed* )だからだと考えらるでしょう。

Posted by timtak at 2003年05月20日 23:56
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