外国語の語彙は難しい。特に漢字などによる合理的的な語彙体制のない英語を話そうと思えば、いつもいつも単語を探そうとしている自分にお気づきでしょう。思い出せなかったり、最初から専門的過ぎて習っていなかったり、果てに英語に存在しない単語を探そうとしても切がありません。英語が流暢に話せるようになるのに、最初からぴったりの単語を探そうとする努力をあきらめなければならないと思います。
もっている英語の単語を使いこなすことがもっとも重要な課題です。そこで、修飾することが大切なスキルになります。たとえば「大根を買いたい」と言いたいが、「大根」という言葉が英語でどういえばよいか分からない場合では、「I want to buy a vegetable that looks like a big white carrot」(大きくて白いニンジンに見える野菜を買いたいです), 「I want to buy a vegetable that we eat raw with fish」(生で魚と一緒に食べる野菜を買いたいです),「i want to buy a vegetable that is about 30 cms long and round, that we eat in winter, that we eat in Japanese style stews」(我々が日本のシチューで食べる、我々が冬に食べる、長さ30センチぐらいあって丸い)野菜を買いたいですというような文章を言わなければなりません。赤い文字は修飾区です。
日本語だと、修飾区はそもまま名詞の前に置けば済みます。英語だと、@修飾は名詞の後に置きます。A名詞と修飾区の間に関係代名詞を使うことが一般的です。
修飾区の位置を逆転するたけでも頭がいっぱいになってつらいと思いますが、関係代名詞も悩まされると、さすが修飾区を使うのをやめてぴったりの単語を探したくなることがわかります。
そこで、関係代名詞のthatの汎用をお奨めします。実は「which」「that」「where」「who」「whom」「whose」という代名詞があり、厳密に言えば使うところがそれぞれ限定していますが、めったに使わないwhose以外に、thatを使っても通じないことはありません。
@The man that I met was called Jim.
AThe town that I was born, is a great town.
@は正しくはwhoを使うべきで、Aはwhereを使っているはずですが、ネイティブでも砕けてthatを汎用することがあります。その証明としてthe man that I metをグーグルと830万ヒットがあります。
ぴったりの単語を探すのをやめて、thatプラス修飾区された一般名詞を使って自分のもっている言語を使いこなしましょう。