日本語にありませんので、冠詞の「the](定冠詞)と「a」(不定冠詞)の使い分けはかなり難しいはずです。「こんな余計なもの!」と思って、英語が嫌いになる前に「the」と「a」の区別のない日本語などのウラル・アルタイ語族は主題を表す「は」と「が」のような違いがあることを忘れないでください。格助詞「は」と「が」の違いは、私のような非日本語話者にとって、「the」と「a」の違いと同様に難しいですよ。また、一対一の関係ではありませんが、「the」の機能は格助詞「は」の機能と共通点があります。「は」も「the」も、それがかかる名詞に下線・びっくり点(!)をつけるかのように、その語を強調する機能があります。
殆どの場合「可算名詞」の単数形の前になんらかの冠詞が必要です。古代英語の「one」=「一個の」から発生した「a」は「複数の中で、ある1つの」という意味を持っています。それに対して、「the」は「複数の中で、ユニークなもの(あるいはグループ)」につけます。さすが、プロレスラー「ザ・グレート・サスケ」が自分の名前に「ザ」(The)をつけています。この使い方も正しくて、「ザ」の意味は、サスケという人は(少なくとも歴史的に)複数いる中で、プロレスのサスケさんは、偉大なる「唯一」のサスケだということです。
そこで、「a]が付けられる名詞(もの、クループ、人物)は「他にもある」が、「the」がつけられる名詞は「*それ*でなきゃならない」ということを念頭に置けながら、下記のルールを読んで、冠詞のミスは少なくなるでしょう。
「the」が付けられるものは、既に話題に上がったりした、相手がわかっている名詞にかかります。
A man came this afternoon.=「今日の午後、(ある)男が来ました。」
The man came this afternooon.=「今日の午後、あの男、ご承知の男、例の男、当の男がきました。」
Theは「例の」「承知の」「あの」「当の」という、「あなたも分かっているやつ」を指し示します。「The」を使うかどうかの最終決定は、「the」を使った文章の最後に「分かるかね?」ともし聞いた場合、相手は「(当然)分かるよ」と答えます。
では、相手はなぜ「(当然)分かる」でしょうか?それには二つの可能性があります。
第一に、その名詞が既に話題になったからです。例えば
Aさん:「What did you think of the English course.」=「英語の講座はどう思ったか。」
Bさん:「Not bad. But the test was really hard.」=「悪くないが、テストが難しかったよ。」
そこで、Bさんが「You know what test I mean?」(私がどのテストを言っているか分かるかい?)Aさんの答えは「Of course I do. The English test」「当然分かるよ。英語講座のテスト」です。
第二に、その名詞が話題にあがっていなくても、それがユニークだから、「それだ」ということは誰だってわかるはずの場合です。
例えば、日本の首相にあった場合
I met a prime minister of Japan.×
I met the prime minister of Japan.○
なぜなら、「どの首相分かる?」という質問に対して、「首相は1つしかないから、当然分かるよ」
そのために「the」は「the sun」(太陽)「the moon」(月)「the enviromenent」(天気)「the weather」(天気)「the sea」(海〜英語の考えでは海が繋がっているからか、固有名詞の海を除く場合、海というものは1つしかない)と自然物につける事が多いです。また、ある国についての話になったら、「the government」「the police」「the economy」「the prime minister」など国には1つしかないようなものは全て「the」が付けられる。
最後に、ザ・グレート・サスケのように、偉大なる事物の名前の前にも、その人がユニークで(皆が分かっているだろうと)「the」がつけられます。
例えば
「I introduce to you *the* one and only, *the* great Sasuke.」=「私は、唯一無二の、(皆が分かっているはずの)ザ・グレート・サスケ」を紹介します。」
ウィンブルドン季節となりました。英語はテニスのごとくです。テニスについての「How to play tennis」の本をいくら読んでもテニスができるようになるわけはないでしょう。また、サービスやバックハンドなどの練習だけしても、テニスはそれほど上手にならないだけではなく、練習ばっかりだと結局テニスがたいへんつまらなくなるかもしれません。本も練習も役に立ちますが、試合に挑戦すればするほど、テニスの全体的な能力が身につきますし、テニス本来の楽しさが分かります。 では、「英語の試合」なる英会話に挑戦していますか?日本国内では確かに英会話する機械が少なかったですが、今日のインターネット時代、以前紹介したペンパルとの文通以外にもインターネット・チャットを通して英語によるコミュニケーションがいつでもできます。そこで、他の皆さんがウィンブルドンを見ているうちに、我がサイトにチャットルームを備え付けたり、面白いチャットルームを探してみました。 1)まずは私とチャットできるチャットルームこのウェブサイトのチャットルームはオープンソースソフトで無料でいただきましたが、機能が豊富であり、誰かがチャットルームに入れば私のパソコンで音がなります。パソコンの前に座っていればすぐ対応しますので、入ってみてください。 2)ヤフーとその他の一般公開チャットルームインターネットチャットルームを使う前に、知っておかなければならないのは、利用者の中には何派・猥褻は対話・あるいる「ネットセックス」の目的で参加している利用者が多いです。そのようなユーザーを無視したりできればインターネットチャットを利用することが可能ですが、如何わしいユーザーがなくなりそうにないため、避けて通れない問題です。私の上述したチャットルームでは猥褻な発言をする参加者は退室させられるので、安心して参加できるというのは一つのメリットです。チャットルームのもう一つの問題は、多くの利用者は「チャット語」と言ってもいいほど、話されている英語と違った意味を持つ言語を使います。例えば lol = laughing out loud =私は笑っています。 u = you=あなた r= are = be動詞二人称 asl= age sex location =年齢と性別と場所幸い、チャットルームの用語集がインターネットにある。 ネット何派師や変なインターネット方言を絶えられるなら、チャットに参加してみてください。 ます、おなじみのヤフーもインターネットチャットサービスを提供しています。まずはヤフーへの登録を行ってください。次にチャットルームへGO! お奨めのチャットルームには「英会話のためのチャットルーム」英語で話している日本人が多いようです。 「教授のためのチャットルーム」(実際には教授はいませんが、普通よりはちょっと高度な会話が期待できます。 ヤフードットコムの「日本地域チャット」ー佐世保などからの米兵が多く来られるようです。 ヤフー以外には、膨大な数のチャットルームが存在します。インターネット検索を行ってみてはいかがでしょう?面白い英語によるチャットルームを知っていればコメントとして残してください。
一般的な表現では複数形を使いましょう。 The manager should take responsibility. Managers should take responsibility. という二つの文章は、「支配人は責任をとるべきです」という一般常識(?)を表している。しかし、「the+名詞」で一般的な事実を指す用法は凄く難しくて、使えたり使えなかったりする場合があります。たまに、例えば国民についての一般的な発言の場合、「the」を使った方がもう少し自然ですが、それでも複数形でも充分に伝えることができます。 The Germans make good cars.◎ Germans make good cards.○
最近、自分の顔がいつでも見れるウェッブカムといつでも私と対話できるチャットルームを作ることに集中していてあまり投稿していなくすみません。
今回は初めてComprehensive English Kyoukashoの内容をインターネットでテストします。Comprehensive Englishの学生はこのプラスチックごみについてのテストを行ってください。
可算(数えられる)名詞は、形があるものです。日本語では、「1本、2本、3本」「1個、2個、3個」「1つ、2つ、3」と数えられる物体が多いですが、どれが「数えられる」ものどれが数えられないものの見分けが難しいです。
不可算名詞
抽象概念―感情など:「love」(愛)「peace」(平和)「justice」(正義)「beauty」(美)「anger」(怒り)「honesty」(正直さ)「truth」(真実)「behavior」(行動)
伝えられる非具体的なもの:news(ニュース)「advice」(アドバイス)「help」(援助)「knowledge」(知)「learning」(知識)「information」(情報)「music」(音楽)「poetry」(詞)「mail」(郵便)
しかし次の名詞は可算:「letter」(手紙)「message」(メッセージ)「speech」(スピーチ)「song」(歌)
食材と建材や科学物質:「miso」(味噌)「salt」(塩)「sugar」(砂糖)「flour」(小麦粉)「water」(水)「gravel」(砂利)「sand」(砂)「coffee」(珈琲)「tea」(お茶の葉っぱ) 「air」(空気)「oxygen」(酸素)acid(酸)
固体もあるが、全体を示す語:furniture(家具)「luggage」(荷物)「clothes/clothing」(衣類)「equipment」(装置・機材)「machinery」(機械・機材)「jewelry」(宝石)「money」(お金)「currency」(通貨)「cash」(現金)「goods/merchandise」(商品)「nature」(自然)「greenery」(緑としての自然)
だが、「furniture」(家具)は不加算である一方、「table」「chair」「desk」などは可算名詞です。
同様に「nature」は不加算ですが、「cloud(s)」(雲)「plant(s)」(植物)「bush(s)」(繁み)「tree(s)」(木)はずべて可算名詞です。
「たくさん」を言うために可算名詞の前にはmany、不可算名詞の前には「a lot of」と言います。
このように
There are many chairs(複数形可算名詞) in this room.
There is a lot of furniture (不可算名詞)in this room.
I have many messages(複数形可算名詞).
I have a lot of money(不可算名詞).
注意
1) Manyの後に必ず「s」のついた可算名詞が来る。
2)日本人はよく「I have much money」など、不可算名詞の前の「たくさん」を「much」と英訳するが、残念ながら、「much」はたしかに不可算名詞の前に起きますが、主に、否定文に使います。不加算名詞の前の「たくさん」は「a lot of」などといいます。
I have much money × → I have a lot of money.
I don’t have much money ○ 「かねはあまりもっていない。」
Do you have much money △ → Do you have a lot of money
「much」は副詞としては「大いに」のような意味で使用されることがありますThank you very much.
4)不可算名詞の量を示すために「a...of」の表現がよく用いられます。
「a cup of milk/coffee/sugar/salt/water」(ミルク・コーヒー・砂糖・塩・水一杯)
「a kilo of flour/rice」(小麦粉・米一キロ)
「two cups of milk/coffee」(ミルク・コーヒー2杯)
「two spoonfuls of salt」(塩2さじ)
「a bucket of gravel」(砂利1バケツ)
「a packet of information」(情報1パケット)
このようないい方は実に多いです。このページを参照。
しかし、日本語の名詞は全て不可算名詞のようなものですから、英語では形のあるものとして見られる「book」「本」や「ジョッキに入ったbeer」(ビール)は数量を示す「一冊」「一杯」などの数え方を使わなければなりません。ものの数え方は日本語にせよ英語にせよ難しいようです。
5)「some」は不可算名詞の前で「いくらか」、可算名詞の前には「いくつか」という意味を持ち、可も不可も両方の前に使います。
日本語の名詞は、英語の不可算名と複数名詞に近いということを以前論じ、複数名詞を使うことを薦めましたが、複数形を作ることがけっこう難しいです。多くの英語の数えられる名詞は「s」が付くことで複数形になります。しかし例外が多く、ネイティブも間違ったりすることも多いですが、主な例外は次の通りです。
1)単数形と複数形が変わらない名詞
「deer」(鹿)「sheep」(羊)「fish」(魚)「squid」(イカ)「moose」(動物のムース)「salmon」(サケ)「Japanese」(日本人)など、複数形になっても「s」が付かない名詞がためにあります。その共通点は、「いつも群れている無害な生き物だ」と言ったら、日本人には失礼ですが、そのように覚えることもできるでしょう。
2)「〜f」「〜fe」で終わる名詞
「scarf」(マフラー)「wolf」(狼)「knife」(ナイフ)「life」(命)「wife」(妻)など1つの「f」あるいは「fe」で終わる言葉の多くは、「scarves」「wolves」「knives」「lives」「wives」のように複数形では「f」が「v」になり、「es」で終わります。しかし(例外の)例外には、「roof」(屋根)「safe」(金庫)「chief」(チーフ)は「s」だけがつきます。
3)「〜子音+y」で終わる名詞
facility(施設)lady(淑女・女性)city(都会)など「子音+y」で終わる名詞は、facilities、ladies、citiesのように「ys」にはなく、「ies」と終わります。しかし、「boy」(男の子)「day」(日)「key」(カギ)「toy」(おもちゃ)など、「母音+y」で終わる名詞は、「boys」「days」「keys」「toys」などのように「ys」で終わります。無音の母音のある「monkey」「valley」も「monkeys」「valleys」と「s」だけで複数形になります。
4)古英語の名詞
古英語から受け継がれている「man」(男)「woman」(女)「child」(子供)「person」(人)「foot」(足)「tooth」(歯)「mouse」などは、「men」「women」「children」「people」「feet」「teeth」「mice」と不規則的な複数形になります。これらの不規則的な複数形を個別に覚えるしかありません。
5)単数形のない名詞
「trousers」(英=ズボン)「pants」(米=ズボン、英=下着)「scissors」(はさみ)「pliers」(ペンチ)「glasses」(めがね)などの2本・2個の何かからなっているものは、いつも複数形です。このようにI bought some scissors. Please would you pass me the pliers.と言います。しかし、glassesやtrousersは(shoes)(靴)のように、「I put on my trousers」「She put on her glasses」だが、「I bought a pair of trousers」「He bought a pair of sunglasses」と「a pair of」が付くことが多いです。
6)「o」で終わる名詞
「potato」「tomato」など古くからの英語の名詞は、「potatoes」「tomatoes」と「es」で複数形を作ることがあります。しかし、音楽関係の「solo」「cello」「piano」などフランス・イタリア・スペイン語からの「o」で終わる名詞は「solos」「cellos」「pianos」と「s」だけで複数形を作ります。特にアメリカ英語では、複数形の綴りの「s」にまとめる動きがあるので、古くから英語にあった「cargo」(貨物)や「hero」(英雄)は両方の綴りが見かけられます。「子音+o」で終わる名詞には「oes」で終わるものがあるが、「radio」などの「母音+o」で終わる名詞は全て「s」だけで充分です。
7)「x」「sh」「s」「z」「ch」名詞
「box」(箱)「flash」(フラッシュ)「bus」などの「ス・ズ」のような音で終わる名詞は、「boxes」「flashes」「buses/busses」で「s」だけをつけたら発音できませんので、「〜es」で複数形を作ります。
8)ラテンとギリシア語からの名詞
「stimulus」(刺激)「phenomenon」(現象)「axis」(図の軸)などのラテンやギリシア語からの科学的な名詞は、「stimuli」「phenomena」「axes」などともとの言語に沿った不規則的な複数形があります。これらはネイティブにも間違い易く、「nucleus」などの場合には「nucleuses」「nuclei」と複数の複数形が存在しますので、これらの科学用語を個別に覚えるしかありません。
分かりましたか?すぐわかることはないでしょうが、上の記事をしっかり読んでいれば次のクイズを試してみてください。
ご覧のように、Eigodaigaku.comには専攻ロボットが備えられました。無料ではありませんから、よく使ってみてください。右上のロボットの顔にクリックすると、対話できるロボットが登場します。
以前紹介しましたローレンさん(ロボット)と違って、Timothyさんは私の趣味・思考がプログラミングされています。どんな音楽が好きですかと英語で聞いてみれば、Timothyロボットは私の音楽の嗜好を教えてくれます。
分身のTimothyについてのクイズにこたえてみてください。
素敵しょう?
「日本語にも英語にも「to」「for」「with」のような「助詞」があります。英文法の本では、英文の「助詞」が「前置詞」と呼ばれていますが、「to」「for」「with」などは、「は」「が」「を」「に」「と」などのほぼ同じような機能を持っていますので、「助詞」と呼びましょう。
英語の助詞と日本語の助詞には、意味的にぴったり重ならないだけではなく、文法的にも違いは二つあります。
1)英語の助詞はそれがかかる単語の前に置かれます。この違いは厄介ですが、例外はありませんので、慣れればそう難しくありません。
2)より大きな問題は、和文においてそれぞれの語の役割は全て助詞によって示されているが、英文の場合、助詞のない単語もあり、これらは文中の順番によって役割が決まってきます。
(2)の例としてもっとも目につくのは、「は」「が」「を」に当たる英語の助詞がありません。どの言葉が主語とどの言葉が目的語が英語の順番によって示されます。
主語 動詞 目的語
I eat rice
このような簡単な文書なら、英文でも、どれが主語、どれが目的語を見分けることはそう難しくないです。
しかし、give(上げる・与える)、send(送る)、warn(警告する)、buy(買う)など、直接目的語(何かを)と間接目的語(誰か{のため}に)をとる動詞となると、文中の各語の役割がもう少し複雑になります。
上述したように日本語だと、どの言葉が間接目的語、どの言葉が直接目的語は助詞で分かり、順番があまり意味に影響しません。例えば
「女王は男にトラを与えました」 (主語 間接目的語+助詞 直接目的語+助詞 動詞)
というのと、
「女王はトラを男に与えました」 (主語 間接目的語+助詞 直接目的語+助詞 動詞)
とはほぼ同じ意味ですが、
英語の場合
「The queen gave a man a tiger(ペット?)」(主語 動詞 間接目的語 直接目的語)と
「The queen gave a tiger a man(餌!)」 (主語 動詞 間接目的語 直接目的語)とは
「lion」と「woman」には助詞がなく、その役割が文中の順番によって決まっていますから、lionとmanの順番を逆転すれば、文の意味が多きく異なっています!
さらに、英文において、間接・直接目的語の順番が逆転*可能*です。英文の中でも、間接目的語に助詞をつければ、順番を逆転できます。例えば、上の基本順番:
主語 動詞 間接目的語 直接目的語
The queen gave the man a tiger
において、manとlionの役割は順番によって決まって助詞が不要ですが、間接目的語と直接目的語の順番を逆にすれば、助詞が必要になります。
主語 動詞 直接目的語 助詞 間接目的語
The queen gave a tiger to a man
要約しますと、
1)間接目的語は動詞のそばに置く場合、助詞が不要です。
2)間接目的語を直接目的語の後に置けば、助詞が必要になります。
3)間接目的にどの助詞がつくかというと、「to」と「for」が多いですが、
「for」は「のために」のような意味を表すことが多いです。
She bought the hat for him.
「to」は物やコミュニケーションの空間的移動を示す「に」に近い意味を表します。
He sent the flowers to her. She gave the book to me. I read a book to my son.
「at」は目標を示すことあります。日本語の「に」で表します。
I pointed the gun at him. He aimed the missile at the tank.
「for」(稀・古語)目標
He steered the ship for shore.
英語の助詞についてののルールがそれほどありませんので、動詞を覚える度にがそれがどの助詞をとるかを、例文を使って一緒に覚えてみてください。
辞書に出てくる英語動詞のもっとも一般的な用法を表すためには、英語の「現在形」は反復して行う習慣を表しますので、これから「現在形」を「習慣形」と呼びましょう。
辞書に載っている英語の動詞は、「eat」, 「speak」, 「walk」, 「sing」と「現在形」で表示されているように、日本語の動詞も「食べる」「話す」「歩く」「歌う」と「現在形」で表示されていますが、英語の現在形と日本語の現在形が表す意味が大きく異なっています。
さらに困ったことに、日本語の「食べる」「話す」という「現在形」の動詞は今「現在」する動作を表します。しかしだいたいにおいて英語の「現在形」は過去から未来にかけて反復して行う習慣的な動作を表し、今「現在」のことを表しません。ですから、「I walk」「I sing」「I speak」などの文章を『現在形』と呼ぶほど、煩わしくて誤った(?)名称はないはずです。
また、日本人の英語は、『現在形』という誤った呼び名に呪われていますので、英語をマスターしようと思えば、英文法の本や英語の教科書の中の中から、「現在形」を消してしまい、「習慣形」と書き直せば分かりやすいと思います。
例外はもちろんあります。特に「 like」, 「be」, 「need」, 「want」, 「feel」, 「know」などの「状態名詞」は、日本語と同様、今(ごろ)の状態を表すために、現在形を使い、現在進行形はあまり使いません。だが、存在すること、必要とすることを「習慣」とは言えないにせよ、状態名詞は多く「いつものこと」を表していますから、習慣動詞からそう遠く離れていません。
習慣形(旧称「現在形」)が適正であるかどうかを決めるためには、使用としている動詞が、「状態動詞」であるか「動作動詞」であるか、そのどっちかを見分けることが決定的です。上の図をクリックしご参照ください。
他にも例外な用法は稀に見かけますが、まずは「I eat」「I walk」「I sleep」などは「習慣形」だと言うことを念頭に置きながら、このクイズをしてみてください。稀な例外は下記の続きを見てみてください。
下記の例外は発信型の英語を勉強しようと思えば、使わなくてもいいものですが、試験の問題に出てきますから、
1)予定されている電車の出発を「I leave by train tomorrow」などと習慣形で表すことがあります。これも「電車の習慣だから」と思えば「習慣形」だと考えれば差し支えないかもしれません。
2)一般的な事実・普遍の心理は習慣形で表します。この類のものは、「The sun rises in the East」(太陽は東に上る)「Flowers do not bloom in winter」(花は冬に咲きません)が典型的な例です。これらも「太陽の習慣」や「花の習慣」を表していると考えられます。
3)ごくまれに、日本語と同様に習慣形は現在の状態を表すことあります。しかし、「Here comes the bus」はその典型であるように、この用法は繰り返して行う習慣(バスの習慣)がHere(ここ)で起きていることを表すことが多いです。
4)ごくまれに、過去のことを物語るときに習慣形を使いますが、これも相手の典型的で習慣的な行動を表すときに使用されています。
ために、「現在形」よりも一貫して「習慣形」という呼び名を使ったほうが理解し易いように思います。
日本で教えられている「5文型」を疑問に思います。この「5文型」は以下のものだと言われています(このサイトをご参照)。
第1文型: S + V 主語+ 完全自動詞
The rain was failing.
第2文型: S + V + C 主語+ 不完全自動詞+ 補語
He will become a good doctor.
第3文型: S + V + O 主語+ 完全他動詞+ 目的語
The man killed a bear.
第4文型: S + V + O + O 主語+ 完全他動詞+ 間接目的語+ 直接目的語
John gave Mary a book.
第5文型: S + V + O + C 主語+ 不完全他動詞+ 目的語+ 補語
We elected him president.
しかし、これらをそれぞれ違った文型として意識する必要あると思えません。
日本語には自動詞と他動詞がありますから、「S+V+O」に加えて、「S+Vもあるよ」とわざわざ特筆する理由が見えません。「S+V」を「文型」と呼ぶ必要はなく、「日本語と同様、英語の動詞には目的語をとるものと目的語をとらないものがある」という語彙の問題として理解すればよいと思います。
また、He is a doctor "SVC"とHe eats meat "SVO"は違った「文型」なのか?私はこの二つを違った文型と意識しません。たしかに、「is」や「become」などは対等関係を表しますから、S=Cであって、しかしS≠Oではないですが、これも「日本語と同様、対等関係を表す動詞と対象関係を表す動詞がある」という語彙の問題として理解すればよいと思います。
つまり、0の意味を広く理解すれば、I am a doctor = S V Oは(私は)医師です。(S) O Vとして理解できます。
たしかに、前回書いたように「私はうなぎです」という文章がありますが、これは日本文の話題と英文の主語も違いの問題であって,「文型」が違うわけではありません。日本語と英語のこのような「話題・主語」の違いを、英文「文型」を増やすことによって解決するのはくどいと思います。
同様に、英語にも日本語にも、間接目的語をとる動詞があります。「I gave him the book S V O O」 は「(私は)彼に本を上げた (S) O O V」 に十分似ていますからわざわざ別の「文型」と呼ぶ必要はありません。
また、「We made him chairman SVOO」は「(我々は)彼を会長にした。(S)OOV」に似ていますので、これも語彙の問題で、何で別の「文型」にする必要がないように思います。
そもそも、「S」・「V」・「O」という英語文法用語を用いる言い方は理解しにくいですから、
英語: 主語 動詞 (対象後)
日本語: (話題・主語) (対象語) 動詞
というだけで英文法が理解できると思います。そもそも、文の構造を分析するというより、文全体が意味をなすかどうかを感じてみるのはいかかでしょうか?意味に注目しながら、このクイズをやってみてください。