英語であろうと日本語であろうと授業のフォーラムは欧米人の生徒を対象にした授業ほど盛り上がりません。少なくとも私の授業HPのオンライン・フォーラム投稿はぜんぜん盛り上がりません。
自分ではフォーラム投稿が盛り上がらないのは、日本人特有の恥かしさが原因だと思っています。恥かしさの理論によりますと、恥の遅滞はドーナツ型です。すなわち、親友・両親の「身内」というもっとも親密な人と一緒にいれば恥かしさをあまり感じません。また、旅先で未知の人しか周囲にいなければその場合でもあまり恥かしくなりません。しかし、丁度学級ぐらいの親しさのレベルがもっとも恥かしいといわれています。クラスメートは失敗を許してくれるほど親しくもなく、無視できるほど他人でもありません。ために、教室内では恥が円満します。オンライン教育のフォーラムでもそうかもしれません。
そこで、2Chという巨大掲示板では日本人でもよく発言することは注目に値します。たわいないお話が(あるいは悪質なものも)多いですが、2Chは実に膨大です。それはもしかしすると、2Chは匿名だからではないかと思います。そして匿名ですので、自分がかいた恥じは簡単に捨てれます。
ために2Chの力を授業で発揮してみたいと思いました。2Chみたいなあくまで匿名掲示板だと学生が投稿したかどうかさえ分からなくて評価という餌を与えることができません。そのために、オンライン学習管理系ムードルのフォーラムを変更し匿名性のあるフォーラムを作ってみました。それぞれのポストを評価したり、編集したり、削除したりでき、評価は評価表で集計されますが、学生同士でも教師でも投稿者の名前が見えません。今週学生に投稿してもらえます。2Chのように盛り上がるといいですね。匿名フォーラムはここからダウンロードできます。
英語の発音は難しい。不規則的なつづり方、「v」「th」などの作りにくい子音、そして単語のどこを強調するかはネイティブでも意見の分かれるところですので、日本人にとっては大変関心のあることは言うまでもありません。そこでどうすればよいでしょうか?
発音記号は難しいです。周辺に外国人はいません。「この単語をいったいどう発音すればよいか!」とお悩みの時に、テキスト・トゥ・スピーチというオンライン技術があります。テキスト・トゥ・スピーチは英字で書かれた英語を、機会的に音声に変えることです。テキスト・トゥ・スピーチを提供しているサイトを紹介します。
Alien Speech (宇宙人のスピーチ)というWindows用のフリーソフト(映像ご参考)。白い欄に英語を入力し、「Play」のボタンを押せばちょっと変な英語ではありますが、テキストが音声に変換されます。赤い唇も音声に合わせて動き、スピードと高さが調整できます。
Wavepadは音声を録音するフリーソフトで、録音の機能だけでもお勧めできますが、テキスト・トゥ・スピーチの機能も「Tool」メニューの中に含まれます。テキスト・トゥ・スピーチの機能で作製されたファイルはすぐに聞くことができますし、後できくためやホームページに乗せるために保存もできます。このリンクをクリックしてサンプルを聞いてください。
ScansoftのRealspeak:オンラインでデモできる有料ソフトです。非常にナチュラルなスピーチが作成できます。これだけ自然な声で話せるのであれば、さすが値段が掲載されていません。このリンクをクリックしてサンプルを聞いてください。
AT&T Labs Rearch:声の発音からすれば上述の会社と提携しているようにも思われますが、これも非常に自然な声で喋ります。このリンクをクリックしてサンプルを聞いてください。
上のサービスは英文の文章を丸ごとスピーチに変換しますが、単語一つだけでよければいくつかのオンライン辞書は発音の音声を提供しています。
Yahoo Dictionary:ヤフーが提供している辞書では「Pronunciation」のボタンがあり、それを押しますと言葉の音声が聞こえてきます。Dictionary.comも同様なサービスを提供していますが、有料です。
しかし、実は私の経験ではもっとも不自然なカタカナ英語は実はけっこう通じます。言い方を買えて下手でも色んな角度から同じことを伝えようとすると、分かりたい者なら、分かってくれると思います。だが、自身がないときにはテキストを音声に変えるのがすくなくとも楽しいことです。発音を調べるだけではなく、インターネットなど見つけた英字文章を音声に買えてリスニング教材も作れますのでとても便利な技術です。上のサービスを使ってみてくださいますよう。