2010年11月03日

副詞句は文末が無難

 HallNisbettなど日本文化を論じる社会科学者に指摘されるように日本人は行動するに当たって周囲に注意を払い、「時と場合による」「場を弁える」などの表現が好きです。この文脈依存主義的なところは、日本語の文章の構造に表されています。日本語の文章は、時間・場所・やり方などの副詞句から始まることが多いです。


 「副詞」といえば「よく」「早く」「徹底的に」と「く」や「的に」で終わる日本語の単語や「slowly」などの「ly」で終わる英単語という狭義の副詞ですが、「今日」「ここで」などの時間と場所を言う文言も副詞句です。

 日本語なら、副詞句から文をはじめるのが極めて自然
今朝自宅で宿題を採点しました。
日曜日はアルバイトが忙しいです。


 英語では副詞から始まることができますが、副詞から始まると、日本語よりもそれを強調することになります。そこで、とりわけ強調するつもりはなければ
This morning at home I marked some homework.ではなく、I marked some homework at home this morning。またOn Sunday my part time job is busyではなくMy part time job is busy on Sundayと副詞句を文末に置いた方が無難です。
 例外はalmost, nearly, never, reallyなどの程度の副詞です。これらは、動詞がどれだけ実行されたかを意味し、動詞が実行されなかったことも伝える副詞ですので、動詞の直前に起きます。
 しかし、原則として、副詞句(時間・場所・狭義の副詞であるやり方)は文末が無難です。

Posted by timtak at 11:46 | Comments (0)

2010年11月02日

MenuとDishよりfood

学生はよくmenuやdishを食べ物の比ゆとして使います。しかし、比ゆ的な表現の法要は難しいです。踏み違えば、比ゆ的な意味での「食べ物」という意味にならず、本来の「(紙でできる)メニュー」・「(焼き物の)皿」という意味になってしまうことがあります。

メニューはお店が提供する食べ物の一連の選択肢(セレクション)です。しかし、「選択肢」を食べることができません。
例えば
 I can eat the menu of the restaurant at a 40% discount. とは「私はレストランで提供されている(紙媒体の)メニューを40%割引で食べることができます。」いくら安くても食べるのがまずそうです。
この場合、どうしてもmenuを使いたいのであれば、
I can eat all the items on the menu of restaurant at a 40% discount.
しかし、I can eat all the food at a 40% discount.と比ゆてきな表現ではなく、食べ物をfoodと読んだほうがよいです。学生はなぜかfoodを避けます。
 またI serve dishes to the customersというと、「私は(焼き物である)皿をお客さんに提供しています」。お客はがっかりしないのか?食べたいのに。。。dishesはいつか使えるかいつ使えないかわかりませんが、ほとんどの場合foodでよいと思います。
I server food to the customers.は「客に食べ物を提供しています。」

Posted by timtak at 10:53 | Comments (0)